だいたいが本を読んだときのめも

調べたりしたチラ裏情報を書いとくところ。

書評: 管理ゼロで成果はあがる ~「見直す・なくす・やめる」で組織を変えよう - 第1部

リモートワーク、生産性すごい、納品しない受託で有名なソニックガーデンの倉貫 義人さんの著書です。ソニックガーデンで実践されていることをまとめた本です。

まずは、第1部の感想を書きます。

最近、会社で「タスク分割」「タスクをなるべく小さく」とか言っている人がいたので、なんのことかしら?と思ったら、この本の影響だったみたいです。

この会社、たぶん社員の民度が恐ろしく高いです。リモートワークをやりたがる人は2種類いると思います。仕事に集中したい人と、自分勝手に働きたい人です。後者の社員が多い場合はアメリカのYahoo社のようにリモートワークを中止しないといけなくなるでしょう。 リモートワークが長い間うまく言っているのは前者の社員が多いからだろうと思います。

結局、会社員って時間だけ会社にいればそうそう解雇されないし、給料も下がりません。仕事ができない人のフォローは誰かがしてくれます。経営者の考えを持とう!なんていう熱血漢は嫌われます。

私はどちらかというとダラダラ働いている人と一緒に働くのも尻拭いをするのも嫌なので、上のような会社と社員が嫌で転職を繰り返してしまいました。現在の会社はやっとたどり着いた感じでとても気に入っています。 ソニックガーデンを知ったタイミングが早かったら受かったかどうかは別に入社試験に挑みたかったです。入社判断に1年以上を使うそうなので、在籍したくない会社で耐えつつの1年は結構長いですね。その期間を使ってもソニックガーデンに入りたい!という人に入社してもらっていると考えると民度が高いのもうなずけます。昔読んだ、小さなチーム、大きな仕事 に出てくるベースキャンプ社に日本で一番近い会社なのではないでしょうか。

って、全然、書籍の内容を振り返ってない!

いいこと、いっぱい書いてありますよ。内容は上から読んだほうがいいと思うので触れませんが、現在、私が所属する会社も自主性を大事にしてくれるので共感できるところや、こうすると自分の会社もさらによくなるな!と学ぶところもありました。

  • やったほうがいいことはしない
  • 仕事の前にタスクバラしする
  • 作業ではなく仕事を任せる
  • リソースではなく人間としてみる
  • やる気に頼らない仕組みを作る
  • 情報格差をなくす

この本じゃないけど、割り込んできた仕事は翌日に実行する要計画する。とかも好きです。 最初から完璧なものを目指さないとかもいいですね。

リモートワークだと成果主義になりそうですが、この会社は人を人として扱う人を集めた会社などだと思います。第2部はホラクラシーについて書いてあります。第2部は次の記事で書きます。

数学ガールシリーズ

いつまでか知りませんが、現在、Amazon数学ガールシリーズがポイント50%還元中です。今まで読んだことがなかったのですが、1冊買って、サラッと読んだら、「おおお!!!わかりやすい!」と思ったので、2シリーズ大人買いしました。

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

〜以下、回想〜

私は高校生の時は数学科に行って数学を極めたかったくらい数学が好きでした。(と、思い込んでいました。)

しかし、世は就職氷河期真っ只中。Windows95も発売前、「女が大学に行くのも嫁の貰い手がなくなるのに数学科なんて行ったら数学の先生にしかなれないぞ!」と言われて、泣く泣く諦めました。

親も経済的に厳しいなか行かせるので、大学に行ったらそれなりに稼げる職業についてほしいと思ったようです。薬学部を何回も勧められました。結局、折衷案で化学系に進学しました。しかし、就職する頃には更に氷河期が進み、女子は夜勤ができないという理由で食品系の就職なく、日用品、化学薬品系も採用ストップ状態で、IT系に就職しました。未来はわからにものです。

結局、好きなことを極めた方が人生幸せなのです。数学科に行ってたほうがマジでよかったよ。と後悔すること20ウン年。

最近の数学ブームのおかげで数学を独学できる書籍が沢山発売されています。IT業界も数学の知識があったほうがよさそうな流れです。

まぁ、仕事はともかく、私は最終的には大学の数学科に編入できるようにがんばりたいのです。と、はるかに遠い目標は置いといて、数学ガール読みます。不労収入もどんどん増やせるようにがんばります!

書評: 天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

同僚が買ってたので、よく見ずに買いました。職場の人間関係には少し悩んでいます。

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

この本は、ザ・ゴール と同じストーリを読みながら要点を学ぶ本です。 この形式が嫌いな人には勧めません。 なぜかハチ公前から有給をとって主人公の前に現れた銅像のはずの犬ケンと、とある会社の広報の男性とのやり取り、男性と同僚とのやりとりで話が進んでいきます。

私はこの形式が結構好きです。普通の読書みたいにスラスラ読めますし、理解しやすいです。

この本には天才秀才凡人が出てきます。 各人種の関わり方、立ち位置、考え方などがまとまっています。

まぁ、私は凡人ですな。と思いながら読み進めていたのですが、なななんと。(ネタバレになるので書かないです。)

職場の人間関係の悩みが解決するかは微妙ですが、自分の中のいろいろはちょっとスッキリしました。

自分の周りはすごい人だらけだ。自分に価値が感じられない。と思っている人は読んで見るといいと思います。

書評: 働き方 完全無双

論破力を読んだらひろゆきさんのちょっとファンになったので、2冊目を読みました。

働き方 完全無双

働き方 完全無双

働き方について書いてありました。最後の方は現状の日本とちょっと先の未来の話。

とか、書いてありました。概ね賛成です。 そうは言っても、時給が低い仕事も誰かがやらないといけないだろう。となるでしょうが、困らないと改善されないのが世の常なので、人が嫌がる仕事はみんなやらない。外国人の人にもやらせないようにするのが良いそうです。

日本はスイスのような観光国を目指して、ゆるく没落していくのがよいという話でした。

肩の力を抜いて生きていこうかな、ベーシックインカム実現するといいなと思いました。

もう、日本も人口増加時の恩恵を受けた老人が増えて、同じことを若者に求めても無理です。 がむしゃらに働いて家を買ってもその価値が数年で倍増するわけもないです。

若者はみんなこの本を読むといいと思いました。しかし、もうすぐ老人のほうの年齢の方が近くなるロスジェネ世代はどうしたらいいんでしょうね。そこも書いてほしかった。 まぁ、みんな選挙に行きましょう。

書評: 論破力

かの有名なひろゆきさんが書いた本です。

この本は、とある会の開場時間より30分ほど早く最寄りの駅に着いてしまったので、大型書店で暇をつぶしているときに衝動買しました。衝動買いだった割には良い買い物でした。

討論番組とか見ないので知らなかったのですが、ひろゆきさんは論破が上手らしいです。 ひろゆきさんに対して、2チャンネルを作った人で、裁判によく呼ばれるけど行ってなかった人で、ゲーム大好きくらいしか印象がなかったです。 作った人よりも作ったサービスが有名なのはエンジニア冥利につきますね。

この手の本は結構途中で飽きるんですが、最後まで楽しく読めました。年齢も同じくらいで、書いてある過去の話もだいたいわかるからだったかも知れません。

論破力 (朝日新書)

論破力 (朝日新書)

論破力で大事な事が書いてありましたが、以下の2つがぐっと来ました。

  • 事実を言う
  • 二人で話さない(判定してくれる人がいないと感情的になる)

あとは話している相手の立場になって話すとか、謝って済むなら反射で謝るとか。 私が書くと普通な感じになりますが、ひろゆきさん独自の切り口で書かれていて楽しかったです。

全部真似しようとは思いませんが、こんな人もいて、こんな考えで話している人がいるのか。はー。勉強になったー。と思いました。

面白かったのは、なんども「自分は性格が悪い」とか、「怒っている人を見ても、ヤッター地雷を踏んだぜ!と思う」とか自分の性格を分析しているところでした。 よほどの人じゃないと自分のことを性格が悪いと思っていると思うけど。私がネガティブすぎかな。

いいところはこれからの交渉ごとに取り入れていこうと思います。

書評: 知識ゼロでも今すぐ使える! 行動経済学見るだけノート

行動経済学の本です。書評: 大学4年間の経済学見るだけノート - だいたいが本を読んだときのめも が、良かったので衝動買いです。

伝統的な経済学は長期、行動経済学は短期の経済の動きを予想するのに役立つそうです。 こちらも絵を使った説明が多く初心者にはとても読みやすかったです。

知識ゼロでも今すぐ使える! 行動経済学見るだけノート

知識ゼロでも今すぐ使える! 行動経済学見るだけノート

まぁ、こちらは経済学と言うよりもマーケティングに役立ちそうな内容でした。 ルーレットで赤と黒が出る確率は毎回2分の1なんですが、人は赤が続くと黒が出やすいと思ったりするみたいです。 一度手に入れた商品は持ってない商品よりよく思えてしまう。とか書いてありました。

心の動きが経済を動かしている。と先頭に書いてありました。

人の心のせいで経済学的に正しいことが常に起こるとは限らないのです。 同じ量の利益と損益では損益のほうが悲しい。 流行っているとよく見える。あのぬいぐるみは本当にかわいいの? 人は失敗したくないし、後悔したくないから多くの人が良いと言っているものに惹かれる。

学者さんはいろんな現象について研究して、名前とか付けてて面白いなって思いました。

そんなに高くないし、読みやすいので、行動経済学に興味がある人は難しい本を読む前に読むといいんじゃないかと思います。

fanfare.hatenablog.com

書評: 大学4年間の経済学見るだけノート

イラストと短めの解説で経済学の基本的なことを説明している本です。とても読みやすいです。ただ、内容はある程度の大人なら知っていて当然のことばかりです。投資とかやっている人なら買っても知っていることだらけです。オススメしません。

誰に買ってほしいのか?ずばり、学生若い社会人です。

大学4年間の経済学見るだけノート

大学4年間の経済学見るだけノート

私も現在はいろいろやっているので知っていますが、20代の頃は何も考えてませんでした。自分の専門分野の勉強をやっていれば未来が開けると考えていました。確かに一つのことを一途にやってきたので、暮らすのに困ってはいませんが、投資とか経済のことを若いときから真剣に考えていたら良かったなと思うこともあります。投資も身銭を切ってこそなので、若いときから月5000円でも投資信託でも買っていたら良かったなと思っています。

この本は、とある会の開場時間より30分ほど早く最寄りの駅に着いてしまったので、大型書店で暇をつぶしているときに衝動買しました。思春期の子供がいるので、子供が読んでくれたらいいなと思って買いました。読みやすいので、読んでくれました。よく、円高とか貿易とかについて聞いてくるので興味はあったみたいです。

最近の世界経済の先行きは不透明で、どうなるのかわかりませんが、基本を知らないよりは知ったほうがいいので目次を見て知らないことが多い人にはおすすめです。

書評: 独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで

技術本というよりは、「プログラマーになりたいな」と思っている人をやる気にさせて行動に移させてくれる本です。

これまで読んだ、この手のやる気出そうぜ!本は、熱い作者の主張でいっぱいの場合が多く、読んでいる途中で「お腹いっぱい」という感じになりました。 この本は作者の主張は少なめで、未経験からどうやってプログラマーになったのかが、学習開始、さらに必要な技術、就職活動、就職後に実際に働いてみて、その後の学習と独学でプログラマーになるであろう人のライフイベントに沿って順番に書いてあります。

好感が持てるのは、就職したあとのチームでの活動について書いてあるところです。あと、なかなか入門系の本には書いてないbashとかgitとかもプログラマーには必要だよと、紹介しているところも良いです。この辺りって、知っている人には当たり前のこと過ぎてあまり触れている入門書ってないですよね。

独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで

独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで

以下に買ったほうがいい人と買わないほうがいい人を書きます。

買ったほうがいい人

この本もテスト駆動開発と同じで、実装しながら読む本です。電車で読んでも確実に眠くなります。Pythonが実装できる環境を用意してから読み始めましょう。

買わないほうがいい人

  • プログラミングが完全に未経験
  • 流行っている本だから読んでみようかなと思った
  • 電車とかで軽く読みたい。

プログラムの初心者本をやりたい人はPythonふりがなプログラミングなどのプログラミング入門本とかをやってから、さらにプロを目指したい!と気持ちが高まってから買ったほうがいいです。 経験上、実装しながら読む本は買って1ヶ月以内に読み始めないのと積本になります。いざ、やり始めたときはライブラリの推奨バージョンが古くて、環境を全く一緒にできず、動かない場合もあります。*1

この本を読んでやる気を高めてから、中級者向けの本などを学習したり、就活したりすると良さそうです。

*1:大抵は本を出版した出版社のサイトに行けばなにか解決策が書いてあります。

書評: しっかり知りたいビッグデータとAI

AIについて優しく書いてある本。知っているいことが多かったです。ここ数年のAI関連の事柄をわかりやすく紹介している本です。

AIって騒がれているけど、なんじゃろ?と思っている人にはちょうどいいんじゃないかな。

博士と営業職の若手社員の掛け合い形式になっていて読みやすい。

タイトルには「ビッグデータ」も書いてあります。3年前のバズワードと今年のバズワードが並べて書いてあるので、若干のふるさを感じたが、発売は2018年。ビッグデータを入れてくるあたりが「説明するぞ!」という気持ちが強い感じ。

しっかり知りたいビッグデータとAI (丸善ライブラリー)

しっかり知りたいビッグデータとAI (丸善ライブラリー)

AI自体はだいぶん前から存在していたのですが、再度注目されだしたのは、こんな流れかな?と私は思っています。

  • コンピューターの機能向上
  • クラウド化が進んで、誰でも手軽に大容量、高品質のコンピューターが使えるようになった
  • 手軽にビッグデータが収集できるようになった
  • 速くビッグデーターが集計できるようになった
  • 大量のデータを計算して人より速い速度で解析ができるようになった
  • 画像処理やルールがあることをすばやく処理できるようになった
  • AIが再注目されだした

AI(Artificial Intelligence)こと「人工知能」が得意なことと不得意なところについてまとめてあります。

将棋や囲碁でコンピューターがプロと戦った話や、大量のデータをもとに人の行動を分析する話等が書いてあります。

ニュース見ている理系の人は読まなくていいと思いますが、漠然とAIってなに?ロボ?とか思っている人は1回読んだほうがいいと思う。

書評: テスト駆動開発

テスト駆動開発(TDD)の本。コードもついててわかりやすいです。ケント・ベックさんというとても有名な人が書いた本らしい。日本語訳もテスト界ではとても有名な和田卓人さんです。二人の名前に惹かれてミーハーな気持ちで買ったら痛い目見るぜ!

この本は最後まで気合で読むのが大事。ハンズオン形式でTDDを学ぶ本になっているので、電車とかで適当に読んでも全く身につかないよ!!気をつけて。 第一部は、ただ、我慢強く読んで実装するのです。最後まで行けば、「なるほど!」と膝を打つでしょう。

テスト駆動開発

テスト駆動開発

なぜか、第一部がJavaのコードで、第二部がPythonのコード。両方読める人じゃないと買っちゃだめですか!? 両方の処理系を自分のPCに用意できる人って結構実装できる人じゃない?って思うんですが、世の中のプログラマのレベルはわたくしがおもうよりも上がっているのだろうか?

そんなわけで、ちょっとTDDとは何か知りたい!って人には全く向いていない本です。あたいはTDDをこの一冊で完全習得してやるわ!JavaPythonもどんとこいよ!って方にはとても良い本です。

けなしているわけではなくて素晴らしい本です。わかりやすいです。しかし、読む人を選びます。プログラミング初心者の人は買わないほうがいいです。

必要なレベル

  • 普通にプログラムは書ける人
  • Java, Pythonを実行する環境を自分のマシンに構築できる人
  • Java, Pythonを実行できる人
  • unittestを利用したテストの書き方を知っている
  • JavaPythonのコードは見れば理解できる

内容自体は複雑とか眠くなるとか難しいとかはないので、TDDのお作法を学んでおこうという脱初級エンジニアの方にとてもおすすめです。

テスト駆動開発

テスト駆動開発